難易度 ★〜★★ エーミル・ブレスラウアー(1836〜1899)はドイツのピアノ教師として知られています。 この曲集の難易度としては、バイエル後半くらいまで進んでいれば楽しく弾くことができるくらいであると考えられます。 いくつか特徴を挙げると、まずこの曲集ではすべての曲の1小節目にその曲で使う音域が明示されています。ちなみに、一番音域が広い曲でもレ〜ドの7度です。 そして、最大の特徴として調号の書き方が普通のものと若干異なることが挙げられます。例えば、第3曲であれば普通は第5線に書かれるべきシャープが第1線と第2線の間に書かれています。 これは、高い音が全く使われないのに高いファにシャープがつくのはおかしいという理由によるものと考えられます。バルトークなどもこのような書き方をしていますが、ロマン派の時代においてはきわめて珍しいことです。 なお、ほとんどの曲が30秒〜1分ほどで、1曲では演奏会用としては短すぎるかもしれませんが、2,3曲あわせて1度に演奏することもできますし、普段のレッスンにおける気分転換としても使いやすいと思います |