【ドビュッシー 前奏曲集第1巻について】
全12曲からなる曲集で、第2巻と合わせると計24曲となります。曲数についてはバッハの平均律クラヴィーア曲集やショパンの24の前奏曲を意識したものと考えられます。
デュラン社の楽譜では、各曲の題名が曲の最後に書かれています。これはドビュッシーの意向によるもので、曲名のイメージに縛られて演奏するのを避ける狙いがあったと考えられます。ただ、今日では他の曲と同じように冒頭にタイトルが記されている楽譜が多くなっています。
曲集の中では「亜麻色の髪の乙女」が特に有名です。
【ドビュッシーについて】
クロード・ドビュッシー(1862〜1918)は近代のフランスを代表する作曲家です。教会旋法やそれまでに無い自由な和音進行を用いた独特な作風が彼の作品の特徴です。
「子供の領分」や「前奏曲集」など多数のピアノ曲を書いた他、管弦楽曲では「海」などが有名です。
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