規模の小さなソナタ形式。「休まずに次の楽章に進む」の指示があるので、弾くとしたら3楽章とセットになると思います
【ハイドン ソナタ第34番 ホ短調について】
このソナタが出版されたのは1784年ですが、作曲された時期については分かっていません。ウィーン原典版では第53番となっています。ハイドンのソナタとしては珍しくやや憂いを帯びた曲想となっています。
【ハイドンについて】
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)は古典派を代表するオーストリアの作曲家です。古典派の様式を確立し、それらは後にモーツァルトやベートーヴェンらに引き継がれました。
100曲を超える交響曲やおよそ70曲の弦楽四重奏曲を残しており、「交響曲の父」「弦楽四重奏の父」とも呼ばれています。
ピアノソナタは54曲書いていますが、後半のソナタは特に完成度が高いものとなっています。今日ではソナチネアルバムやソナタアルバムに収録されているものがよく知られています。
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