【ノクターン(夜想曲)について】
拍子や速さについての制約はありませんが、基本的には夜の情景や雰囲気を思い起こさせるロマンティックな作品が主となっています。必ずしもしっとりした楽曲というわけではなく、例えばドビュッシーの「3つの夜想曲」(管弦楽曲)の2曲目は祭を表現した活発な音楽になっています。
「ノクターン」というジャンルは、アイルランドの作曲家でクレメンティの弟子のジョン・フィールドによって作られました。今日ではショパンのノクターン集が最もよく知られています。
【グリーグ 抒情小曲集について】
1867年から1903年にかけて作られた計66曲からなるピアノ曲集で、10集に分けて出版されています。第3集の「春に寄す」は特に有名です。
なお、第1集〜第10集の作品番号と出版された年は以下の通りです。第1集と第2集は特に時期が離れています。
《第1集》 op.12 1867年《第2集》 op.38 1883年《第3集》 op.43 1886年《第4集》 op.47 1888年《第5集》 op.54 1891年《第6集》 op.57 1893年《第7集》 op.62 1895年《第8集》 op.65 1896年《第9集》 op.68 1899年《第10集》 op.71 1901年
グリーグの曲をもっと聴きたい方はこちら