フラットが5つで読譜が難しいことを除けば、1楽章や3楽章に比べて弾きやすいと思います。
【ベートーヴェン ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」について】
1801年の作品。「悲愴」、「熱情」と合わせてベートーヴェンの3大ソナタと呼ばれています。なお、「月光」という曲名は本人によるものではなく、ベートーヴェンの死後にレルシュタープが1楽章に対して「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のようだ」とコメントしたことによるものです。
一般的なソナタの第1楽章は活発な曲が多いのですが、このソナタでは第1楽章が緩徐楽章となっており、次の楽章に移るごとにテンポが速くなるのが特徴です。
【ベートーヴェンについて】
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770〜1827)は古典派およびロマン派を代表するドイツの作曲家です。20代後半頃から聴力が悪化したにもかかわらず、その後もピアノソナタ「熱情」や数々の交響曲などの多数の傑作を残しました。
作品の特徴して、鍵盤曲や交響曲などにおいては従来のソナタ形式からの大幅な拡張などが挙げられます。
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